ベトナム水力発電株

タックモー水力発電(ベトナム高配当株)

投稿日:2020年2月6日 更新日:

ベトナムの個別株分析ということで、タックモー水力発電を確認したいと思います。

この会社は水力発電を保有しています。ダムで発電した電気を販売する、という至極単純なビジネスモデルです。

設立は1994年ということで今から26年前となります。26年前に建設されたダムということで、おそらく減価償却はほとんど終わっているでしょう。水力発電ということで水が流れたら勝手に発電します。しかも減価償却の重石はありません。たまには補修が必要でしょうけど、売上はほとんど利益になると考えていいのではと思います。

ダムの場所はベトナム南部のビンフォック省にあり、規模は225メガワットです。

売上と利益を見てみるとこのようになっています。2019年はざっくりいうと売上30億、純利益20億と言う数値です。凄まじい数字です。

売上・純利益は凸凹していますが、基本的に右肩上がりといえるでしょう。凸凹している理由は渇水により水力発電がうまく発電できなかった、というのがあります。

驚くべき数値なのは純利益率です。2019年ではなんと60%に迫っています。年々純利益率は上がって言ってます。

私は「減価償却が終わった水力発電なので、電気の販売単価が上がればその分全部純利益になる」という仮説を持っているのですが、おそらくその通りなのではないでしょうか?数値を見る限りそのように思います。本当に電力の販売単価が上がっているのかは残念ながら私がベトナム語を読めないので情報が無いのですが、たぶんそうなのではないかと思います。前回も書きましたがベトナムでは電力代金が年々少しずつ上がっています。しかもUSドルベースでみても上がっています。USドルベースでも電力販売価格が上がる・・・と想定してもいいのかなと思います。

同社のホームページを見ると、2011年にダムを拡張して、規模が225メガワットになったようです。その後ダムの規模を拡張したという情報がないので、売上増はダムの拡張ではく、「水量が増えた」「販売単価が上がった」の2パターンのいずれか、または両方ということになります。私としては「販売単価が上がった」から売上が上がっているのではないかと思っています。

そうすると今後も販売単価が上がると仮定すると、そのまま純利益が上がるということになります。今の内に投資した方がいいのでは・・と思って、少しだけですが投資をしてみました。

資産を見てみましょう。負債過多で金利払いに苦慮しているかどうかを確認します。

資産を「資本」と「負債」に分けて表記しています。グラフを見ると、「負債」が徐々に減少し、資本が増えていることが分かります。2019年では負債が小さくなっており、利払いで苦しむということはなさそうです。さらにグラフにはReturn on Invested Capital,すなわちROICを掲載しています。ROICは「純利益」÷「資本+有利子負債」で求めることができます。運転資金を除いた投資資金で年間何%収益を上げているか、と言う数値です。

2019年は30%程度と非常に高い数値を記録しています。資本を極限にまで活用して利益を上げていることがわかります。一般的な日本企業だと一桁前半だと思いますが30%というのは化け物レベルと言えます。

さて続いてキャッシュフローの状況を見てみます。

営業キャッシュフローが黒字、投資キャッシュフローと財務キャッシュフローが赤字というのがいわゆる「良い事業運営ができている企業」ということになりますが、基本的にタックモー水力発電は左記の通りになっています。潤沢にキャッシュを稼ぎ、そして事業運営のための投資はそんなに多くないので、株主に対し配当金などのリターンをもたらすことができます。

配当金の支払い推移を見ていきます。本当は一株配当推移がいいのですが、アニュアルレポートでどうしても見つけられなかった(というかベトナム語をグーグル翻訳しつつ確認しましたが限界がありました・・・)のでキャッシュフローの支払ベースの配当金額となります。これで許していただけたらと思います。

配当金支払は順調に増えています。7年前の4倍弱となっています。今後も同率で増えていくことは無いと思いますが、販売単価増加、純利益増加により配当金も上がるのではないでしょうか。

現在の株価です。

物凄くきれいなチャートになっています。2011年の底で買うことが出来たら、今頃10倍程度になっています。今後10倍になるかは微妙ですが。。。時価総額は120億円程度となっています。販売電力単価があがるとこれからも株価が上がるような気もします。

株価水準ですが、時価総額が2兆5830億ドン(120億円程度)に対し、2019年純利益が4241億ドンですので、PERにすると6.1倍・・・・。直近で利益が低かった2016年の1036億ドンを分母にすると25倍程度・・・となります。渇水さえ起こらなければ十分に割安なのではないかと思います。

配当利率ですが、2兆5830億ドンに対し、2019年のCFベースの支払が2140億ドンですので、配当利率は8.28%となります。ベトナムの政策金利が2020年1月現在4.5%ですので、これくらいの配当利率であればインフレに負けないと考えています。

今私はこのタックモー水力発電に70万円と少量ですが投資しています。今後株価や配当がどうなるか楽しみです。

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