個別株分析 電力・エネルギー株

タックバー水力発電(ベトナム高配当株)

投稿日:2020年2月15日 更新日:

ベトナム株第2弾ということでタックバー水力発電の分析をします。

ベトナム株で投資できる電力会社の株は全部で11社で、そのうち5社が水力発電、6社が火力発電の会社です。まずは5社の水力発電会社の財務分析をしていき、続いて6社の火力発電の分析をしてきたいと思います。

私個人としては水力発電、なかんずく建設されて時間を経た減価償却が終わった水力発電会社というのが投資するのにベストではないかと思っています。というのも水力は水を流すだけなのでコストがかからないからです。ダムの決壊、異常気象による渇水などのリスクはあるのですが、それでもオペレーションコストの低さというのは魅力です。火力発電はどうしても石油・石炭・ガスといった燃料費が掛かってしまい、発電機をフンフン!と動かさないといけないので利益を下げてしまいます。

ベトナム水力第2弾ということでタックバー水力発電を分析します。同社のホームページはこちらです。http://www.thacba.vn/

ホームページの情報によるとタックバー水力発電所自体は1950年代から開発されている非常に古い水力発電所のようです。開発の際にはソ連の援助もあったそうです。その後2009年に株式上場をして現在に至ります。相当古い水力発電所で、間違いなく減価償却は終わっており、あとは水を流して電気を作って売って儲けるだけ、こういう会社です。電力販売単価が上がればそのまま利益に直結する会社といえます。

タックバー水力発電所の場所は北部のイエンビン省にあります。規模は108メガワットです。前回のタックモー水力発電は南部に位置しており規模は225メガワットです。名前が似ているものの、場所は離れています。

売上・純利益そして純利益率を並べるとこうなります。

売上および利益は基本的に右肩上がりです。純利益率は2019年は51%となっており、タックモー水力発電と同じく凄まじい数値です。ベトナムドンだと良くわからいので円ベースだと売上高16億円、純利益8億円といったところです。これ本当に電力会社の純利益率かよ・・・と驚愕しています。ここが私がベトナム株に注目した理由です。

資産の推移です。

見ての通りほとんど負債はなくて資本で占められています。借金払いでアップアップというわけではありません。半世紀以上前のダムなので、借金なんて返済しきっているものと考えられます。またグラフにはReturn on Invested Capital,すなわちROICを掲載しています。ROICは「純利益」÷「資本+有利子負債」で求めることができます。運転資金を除いた投資資金で年間何%収益を上げているか、と言う数値です。2010年からROICも上がり気味で、2018年には20%を超えています。私の認識だと15%を超えたらかなりの高収益なのですが、タックバー水力発電も高収益企業と言えると思います。

キャッシュフローです。

営業キャッシュフローがプラスならべつにいいかな、というのが私のざっくりしたキャッシュフローの考え方ですさらに投資キャッシュフローが少ないとなおOK、と思っています2014年2015年に大きな投資キャッシュフローが出ていってますが、たぶん補修工事かと思います。2019年の投資キャッシュフローの凄まじいプラスはよくわかりません。資産の売却?だと思いますが・・いかんせんベトナム語ですし財務数値を拾うのが精いっぱいです。

配当金の推移です。

2015年から配当金支払が減っています。欧米や日本の会社ならなるべく右肩上がりな配当支払いをすると思うのですが、、けっこうガタガタです。2010年代前半からは2倍以上になっていますのでこれでいいかなと思います。

キャッシュフローベースの配当利率ですが2019年は8%程度ありました。インフレ率以上の配当利率ですし問題ないと思います。

株価です。

2012年を底にきれいに右肩上がりでこの9年で5倍になっています。利益3倍で株価5倍、ということで市場の評価がすこし上がったと言えるかと思います。

時価総額は日本円でだいたい74億円、PERは8.8倍です。配当利率は上記の通り8%ということで・・・。これ普通に考えたらものすごく割安だと思うのですが、、なんで放置されているのか・・・・・・・・。ダムが決壊寸前のボロボロとかかもしれませんが、、これ投資妙味ありますよね?

まあベトナムをディスるわけではありませんが、粉飾決算とかのリスクも先進国よりも高いですし、そういったリスクファクターが割安につながっているのかもしれません。でも個人的にはまだベトナムでは資本が足らず、ただ単に株式市場にお金が回ってないだけで、そのため株価が割安放置されているのではないかと考えています。

今回取り上げたタックバー水力発電は、タックモー水力発電よりもROICが若干低いので私は後者に投資していますが、リスクヘッジでタックバー水力発電にも投資するのはアリだと思います。地理的にも北部・南部で離れていますので渇水の影響もある程度緩和されるのではないかと思います。

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