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ベトナム水力発電株

カンドン水力発電(ベトナム高配当株)

投稿日:2020年2月17日 更新日:

ベトナム水力発電株第3弾で今回はカンドン水力発電を見ていきます。

ベトナム株は高成長かつ高配当が見込める株がゴロゴロしており、そういった株に投資していきたいと思っています。水力発電株も「高配当かつ高成長が見込める」という銘柄かと思うのでひとつひとつ分析しています。

まとめは下記の通りです。

  • 減価償却が終わった水力発電所。コストが非常に安いため利益率が非常に高い。バランスシート、キャッシュフローも問題ない。
  • PER7.8。配当利率20%と割安で超高配当。
  • 2028年以降、カンドン水力発電はベトナム政府に引き渡される。引き渡し後の事業運営が見通せない。あと配当利率20%が本当なのか疑心暗鬼である
  • よって新たな情報を得るまで様子見

何度も同じことを言いますが、過去に建設されて減価償却が終わった水力発電というのは、水を流して電気を作って売るだけ儲かります。ベトナムの水力発電株は魅力的だと思います。でも本当に投資していいかどうかはきちんと財務数値を確認しないといけません。このブログでは私が財務数値を拾って日本の投資家の皆さまに情報提供をしようと思っています。

カンドン水力発電のホームページはこちらです。http://candon.com.vn/

発電所自体はベトナム南部に4つあり、合計した規模は私が調べる限りは88メガワットとなっています。

会社設立は1998年で、2003年に水力発電所が完成、発電を開始しています。売電価格は4.5USドル/kwhで米ドルベースで、25年間有効です。2028年までは米ドルベースの単価で販売できるということで、ベトナムドンの下落リスクには晒されていません。

ところが、この水力発電所はBOT方式という方法で運営されており、2028年以降はベトナム政府に引き渡される予定です。(私が理解する限り)2028年以降、ベトナム政府がこのカンドン水力発電を引き継ぎますので、配当金払いなどがどうなるのか、正直よくわかりません。

「良くわかりません」ばかりですが、ベトナムの情報は本当に取るのが困難で、お許しいただけたらと思います。投資するにあたり、ここがちょっとリスキーかな・・と思います。。

ここからは財務情報です。このブログを見てくれている友人いわく、財務情報などが多すぎる(マニアックすぎる)ということでしたので、大事なポイントだけを記載したいと思います。

売上と純利益です。純利益率が40%前後と非常に高くなっています。水力発電のコストの安さがわかります。

一方で純利益は2012年から横這いといっていい状況です。

次に資産の状況です。下記の通り特に負債は多くなく、健全なバランスシートです。(単位は億ベトナムドンです)

続いてキャッシュフローの推移です。

営業キャッシュフローがプラス、投資キャッシュフローがほとんどない、という理想的なキャッシュフローとなっています。その分利払いや配当払いとして財務キャッシュフローがマイナスになっています。

最後に配当金の推移です。

2010年と2012年に配当金払いが無い理由が気になりますが・・・配当ベースでみると右肩上がりで上がっていってます。

 

株価・PER・配当利率を確認します。

株価は過去順調に上がっていってます。4倍になってますね。

PERは7.8倍、直近の支払ベースの配当利率は私の計算だと20.1%となっています・・・。これ本当かどうか自信ありませんが、財務数値と時価総額から計算したらこうなります。Investing.comの数値によると配当り利率は14%のようです。

ということで非常に割安で、今すぐにでも購入したいところですが

・2028年以降の事業の在り方がわからない(ベトナム政府がカンドン水力発電をどうするのかわからない)

・直近の配当利率を維持できるとは思えない。配当利率20%は何かの間違いでは・・・・

ということで新たな情報を得るまではしばらく様子見かなと思います。

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