ベトナム株の水力電力株ばかり飽きるので、今回は初の食品株の分析記事です。ベトナムビール大手のサイゴンビールを分析してみます。
ベトナムというのは東アジアで中国・日本につぐビール消費国です。1億人弱の人口があるので消費量も多くなるわけです。暑い国です。所得が上がると共にビールでぷはーっとやりたくなるのが人情でしょう。しかもアルコール消費の95%はビールだそうです。ベトナムはビール大国といえるでしょう。
こちらのブログの情報によると、ベトナムは世界一ビールが安いようで・・・ということはまだまだ値上げの余地もあるという事だと思います。
財務情報をまとめるとこうです。
- 売上は順調に伸びてますが、この3年は利益の伸びが落ちてます。とはいえ利益の伸びも順調ではあります。
- バラスシートは健全です。
- 営業CFはつねにプラスでCFは特に問題ありません。
- 配当金の支払いがガタガタ・・・配当は安定していないといえるでしょう。
下記にそれぞれのデータを記載します。
配当がガタガタなので、投資するには少し不安ですね。
配当利率は2.69%(Investing.comより)でPERは30倍です。時価総額は5720億円くらいとかなりの大企業です。アサヒビールは2兆3200億円です。
ベトナムではハイネケンとこのサイゴンビールがシェア争いをしています。ハイネケンのタイガービールが非常に強力で、これに対抗するためにサイゴンラガーという銘柄を投入してシェアアップをしようと頑張っています。マーケティング活動の一環でベトナムサッカー代表をサポートしたりしてます。ところがハイネケンはチャンピオンズリーグやF1などのスポンサーをしていて、競合のマーケティング活動も強力です。サイゴンビールとしてもしっかり頑張らないとダメということになります。
多分、今後ベトナムの所得上昇と同時に、サイゴンビールの売上と利益も伸びると思いますけど、なんか配当がガタガタなのが大丈夫かな?と思いますね。配当利率も政策金利に比べたら低いですしちょっと様子見といったところでしょうか。せっかく投資するならベストな銘柄が良いと思います。