投資戦略 電力・エネルギー株

石油価格大暴落のメカニズム

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最近はベトナム株なんでどうでもいいくらいの相場ですね~(笑)

さて週明けのダウ平均は大暴落ですが、さらにヤバイのは石油価格の大幅な下げです。

これにより昨日私がお勧めした通り、石油株は買わない方がいいという状況になっています。

この記事を書いているのはまだ取引時間中なのですが、エクソン株・シェル株・BP株など10~20%減ですし、シェール企業に至っては40%減という意味不明な下落幅になっています。

これはそもそも石油価格が釜の底が開いたかのように大暴落したからです。

そのメカニズムはこうです。

まず石油の供給はこのようになってます。

表記は英語ですけど、さすがにこれくらい読めると思うので日本語にはしません。

一番左側にあるのがサウジアラビアです。1200万バレルを、25ドルの限界費用で生産できるという意味です。他のOPEC諸国は40ドル弱、ロシアも同じく40ドル弱、そして右に行くほど高くなっていく・・こういう構図になっています。アメリカのシェールオイル生産業者はコスト高で、最も高いのはカナダのオイルサンドとなっています。

今はコロナウイルスによる経済低迷で石油需要が落ちていますので、石油価格が下落していきます。ミクロ経済的に言うと需要曲線が左側に動くので価格が下落するのですが。。分かりやすい言い方をすると「誰も買ってくれないから投げ売りする」ということで価格が落ちます。

で、この石油価格を上げないとサウジ含むとかOPECとかロシアといった石油生産国は困るわけです。国家財政を石油で賄っているので、石油価格が下がると非常に困ります。なのでみんなで協調して生産量を減らして価格を維持する、これが今までのOPECとロシアのやり方でした。

ところが先週末のOPEC+ロシアの会合で生産量減の交渉が決裂してしまったらしく、サウジがブチ切れて「もう俺らは生産量を増やす、価格が下がってもしらん!」となったようです。ロシア財務相も「ロシアは25-30ドル(おそらくブレント原油?)で5-10年生産可能」と強気の言葉を放ってしまったので市場では「うわーブレント原油25ドルもありえるやばいいいい」と戦々恐々としている状況です。

石油価格を安くして、競合が倒れて石油価格が上がった後の世界でエンジョイする、焦土作戦ということになります。これでは天下の石油メジャーもひとたまりもありません。

原油25ドルだとアメリカのシェール企業はほぼどこも立ち行かないので、株価が思いっきり下落します。シェール企業に金を貸している金融機関も大ピンチです。失業率もあがります。。これによりアメリカ経済がやばくなるかもしれません。。

ということで今回はコロナウイルスによる需要減、サウジとロシアの交渉決裂による供給増、シェールオイル企業倒産に伴う金融危機の予感、などなどでアメリカ株の大幅下落につながっているんじゃないかなと思います。

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