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サウジアラムコの決算(世界最大企業)

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さて今回はベトナムでもなんでもなく、サウジアラムコ株について紹介したいと思います。サウジアラビアにのみ上場しており、我々日本人は買えないですが。。。サウジ以外のどこかでも上場しようとしています。本当はニューヨーク証券取引所がいいのでしょうが、911テロの被害者から莫大な金額の買収請求をされるかも・・・あと王族に流れているアングラマネーも全部報告しないといけない厳しい開示基準・・・がハードルとなっているので、そういった懸念の少ない東京市場で上場するかも!?と言われていますね。本当かどうかしりませんが・・。

サウジアラムコはサウジアラビアで石油生産を行う世界最大の会社で、アップル・アマゾン・マイクロソフトを優に超える時価総額を誇る化け物企業です。それもこれもサウジアラビアにバカでかい油田があるからこそです。まさにアラーの賜物というところです。

ちょうど昨日投資家向けプレゼンテーションがアップされてましたので確認してみました。上場後のEarnings Callは初となります。プレゼンテーションはすごくあっさりしたものですが、内容にはビビリます。

石油ガスの生産が日量1320万バレル、そのうち原油が日量990万バレル(2018年は1030万バレル)です。このページによると世界の需要がおおよそ日量1億バレルですので、およそ10%を生産していることになります。

上記にさらっとかいてますが、2019年の純利益は882億ドル(9兆円)、配当金として732ドル(8兆円)払ったとあります。なんじゃこれ・・・・というくらい規模がでかいです。アップル・グーグル・マイクロソフト・・・なだたる企業がありますが、サウジアラムコの前では子供も同然です・・。

つぎに西側のオイルメジャーとの対比です。

このIOC5というのは、石油メジャーのエクソンモービル・シェブロン・シェル・BP・トタール5社を合わせたものです。まずビックリするの5社たばになっても純利益はサウジアラムコのほうが上ということです。さらにROACE(投下資本利益率)が28.4%とアホみたいに高い数値をたたき出しています。つまりサウジアラムコの油田の採掘コストが死ぬほど安いということです。

ということでサウジアラムコが凄まじい巨大企業で、採掘コストも非常に安い無敵企業という事が分かりました。

ただし、昨年はドローンで生産施設を爆撃されましたし、利益のうちかなりが王族に流れて豪華クルーザーに化けているともいわれているので、投資していいのかどうかは微妙な気もします。

最近ダウがメチャクチャ下がっていますが、ダウ構成企業の中に石油メジャーのエクソンモービルとシェブロンがいます。OPEC+ロシアの交渉が決裂して石油価格が大幅下落していてWTI原油が30ドルを割っているので、エクソンモービルとシェブロンの株価は大暴落、そのせいでダウもやたらと下がっているような気もします。

で、一応Webcastも聞いてみたのですが、どうやらサウジアラムコは特に追加コストなく石油生産を1230万バレルまで増やすことができるようです。多分ハッタリではないでしょう。ロシアも生産増やす、イラクもUAEも生産増やすと宣言するなか、世界の石油需要はコロナショックでだだ下がり、そうなると世界中に石油が余って石油価格は上がりようがありません。そうなると最も高いコストで生産していると言われるアメリカのシェール企業がバタバタと倒れると考えられます。

シェール企業向けにお金を貸している金融機関は貸し倒れのリスクが高まり、シェール企業で働いている従業員は失業のリスクが高まり、シェールオイル掘削に向けたサービスを提供している会社もバタバタと倒れ・・・とアメリカの景気も悪くなりそうです。

そもそも石油収入で国家財政の帳尻を合わせているアラブ諸国は原油価格30ドルで本当に大丈夫か、ロシアも石油価格下がるとヤバイんでは、革命・動乱が起こるのでは・・・とも思いますがどうなることやらですね。あとアラブの政府系投資ファンドも、原油価格下落の穴を埋めるために投資している株や債券を売ってしまう可能性が高いです。そうなるとますます株安となってしまいます。これから世界はどうなるのか分かりません。

日本やベトナムは石油輸入国なので安いにこしたことはありませんけど。今後のことは分かりませんが、株価も下がってますし、とりあえずは潰れようがない会社にコツコツ投資すればいいのかなと思います。

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